2020年12月02日
東洋エンジなど5社「カーボンリサイクル」本格検討へ
【カテゴリー】:行政/団体
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東洋エンジニアリング、出光興産などの5社は2日、東芝研究開発センターが開発した、二酸化炭素(CO2)を一酸化炭素(CO)に電気分解する技術(P2Cプロセス)を用いて、排ガスなどからのCO2 を「持続可能なジェット燃料(SAF)」に再利用する「カーボンリサイクル」のビジネスモデルを検討していくことで合意したと発表した。

プロジェクトに参加するのは両社のほか、東芝エネルギーシステムズ、東芝、全日本空輸、日本CCS調査(本社:東京都千代田区、中島俊朗社長)の計5社。

今後、各社が持つ知見・技術、プラント設備等を生かし、SAFを供給するサプライチェーン上の課題抽出や将来のビジネスモデル検討を共同で実施する。

具体的には、産業設備から排出されたガスから分離回収したCO2を原料として、再生可能エネルギーと水素を用いたSAF(ジェット燃料)を製造し、フライトまでの供給サプライチェーンを、上流から下流まで、一気通貫した検討を行う。

我が国は、パリ協定で示したCO2 排出削減目標の達成に向け、CO2 の分離貯留や資源化、再生可能エネルギーの主力電力化や水素利用の拡大、燃料の脱炭素化などの環境イノベーションが期待されている。

また、航空業界ではICAO(国際民間航空機関)がCORSIA(国際航空のためのカーボンオフセット及び削減スキーム)で、CO2排出削減目標を定めており、効果的な削減手法としてSAF を使用する運航に向け、その安定的製造・供給が強く求められている。

各社は、持続可能な社会の実現をめざし、SAFサプライチェーンの将来ビジネスモデルについて共同で検討を進めていく方針だ。


カーボンリサイクルのビジネスモデル検討を開始
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1606875223.pdf

Six Companies to Start Studying Carbon Recycling Business Models
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1606875223.pdf