2020年12月08日

住友ゴム、京大と制振ダンパー共同研究に着手

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：住友ゴム工業

住友ゴム工業は8日、ハリマ化成グループと共同開発した高層ビルの制振ダンパーなどに使用される高減衰ゴムの実用化に向け、京都大学工学研究科の竹脇・藤田研究室と共同研究を行うことで合意したと発表した。 　住友ゴムは従来からハリマ化成グループと協力して、ロジン樹脂(松やにを原料とした樹脂)を使用した高減衰ゴムの性能向上に取り組んできた。振動や揺れを熱エネルギーに変換するという制振ダンパーに使用される高減衰ゴムの性能向上にロジン樹脂が寄与することは分かっていた。 　 　今回、シリカとの相互作用を高めた特殊変性ロジンを配合した新たな高減衰ゴムを開発した。 　住友ゴムの実験結果では、エネルギーの吸収量が約42％向上した。 　京都大学の竹脇・藤田研究室は、従来から当社と制振ダンパーに関する共同研究を行っており、今回、住友ゴムが開発したゴムを用いて、制振ダンパーの地震や風揺れに対する振動低減・抑制効果を解析することになった。同社では来年以降の商品化を予定している。