2021年01月12日
昭電、ハードディスク用アルミ基板 大幅増強
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は12日、ハードディスク(HD)事業強化のため、連結子会社である昭和電工HD山形(SHDY)で、HDメディア用のアルミニウム基板生産設備を増強すると発表した。今年2月に着工し、2022年初に量産開始の予定。
これによりグループの生産能力は3割向上する。また、あわせてサプライチェーンの分散・強化も図る。

同計画は、経産省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」対象事業にも採択された。

第5世代移動通信(5G)のサービス開始、IoTの普及やテレワークの浸透、デジタルトランスフォーメーションの進展・拡大などにより、データ通信量は今後とも飛躍的な増大が見込まれている。

それに伴いデータセンター向けハードディスクドライブ(HDD)の需要も大きく伸長するが、HDDのキーパーツであるHDメディアに使用するアルミニウム基板は、安定供給体制の構築が課題だった。

昭電はアルミニウム基板をマレーシア、台湾および国内の3か所で生産しているが、世界的な新型コロナウイルス感染拡大等に対しては、さらに安定したサプライチェーンを確保する必要があると判断。

今回、国内拠点でアルミニウム基板の設備を増強し、供給能力の拡大とさらなるサプライチェーンの分散・強化を図ることで、これらの課題解決につなげることにした。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1610438407.pdf