2021年02月01日
参天薬と宇部興、韓国で「緑内障 点眼液」発売
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:宇部興産、参天製薬

 参天製薬(Santen:本社・大阪市)と宇部興産は1日、緑内障・高眼圧症治療剤「エイベリス点眼液 0.002%」(一般名 オミデネパグ イソプロピル)の販売を韓国で参天製薬の現地法人を通じて行うと発表した。

 緑内障・高眼圧症の治療用の点眼剤として両社が共同開発したもので、有効成分であるオミデネパグ イソプロピルは宇部興産が製造する。選択的にEP2 受容体に作用して眼圧下降作用を示す新規化合物。

 日本では2018年11月から同一商品名で販売しており、日本以外では韓国が初となる。ほかのアジア諸国でも順次販売展開していく方針だ。

 緑内障は、視神経の障害により視野の欠損が起こる疾患で、基本的に進行性で非可逆的のため、早期発見・早期治療がが最も重要となる。緑内障は、日本では視覚障害(視力低下、失明)の主原因となっている、韓国では97万人以上が罹患、世界の罹患者は7,600 万人と推測されている。