2021年02月10日 |
住友化学、ポーランドにPPコンパウンド生産拠点 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は、新たにポーランドにポリプロピレン(PP)コンパウンドの生産拠点、「住化ポリマーコンパウンドポーランド(SPCP)」を設立する。年産3万トン設備を建設、2022年春に商業運転開始の予定だ。 PPコンパウンドは、PPに合成ゴムやガラス繊維、無機フィラーなどを混練し機能性や剛性などを向上させた材料で、主に自動車のバンパーや内装材、家電製品に使用される。 住友化学グループは、特にガラス短繊維強化PPコンパウンド(GFPP)に強みを持っており、PPの軽量で成形性に優れる特性と、ガラス繊維が有する強度や耐熱性が高いといった特性を兼ね備える高性能な材料として、バッテリーケースをはじめとする自動車部品や洗濯機のドラムカバーケースなどの家電製品向けに、グローバルに拡販を進めてきた。 ポーランドや隣接のドイツ東部、チェコには多くの自動車・家電メーカーが生産拠点を構えている。電気自動車(EV)の普及もあり、PPコンパウンドの需要は引き続き伸長が見込まれている。 このため住友化学は、子会社である住化ポリマーコンパウンドヨーロッパの100%子会社としてSPCPを新設し、現地シェアの拡大を図ることにした。 ◆住化ポリマーコンパウンドポーランドの概要 ◇会社名 :Sumika Polymer Compounds Poland Sp.z o.o. ◇所在地 :ポーランド共和国 ポズナン ◇設立 :2021年3月(予定) ◇事業内容 :PPコンパウンドの生産 ◇生産能力 :約30,000トン/年 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1612925026.pdf |