2021年02月22日 |
住化、東欧タタルスタン企業にLD技術供与 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は22日、ロシア連邦タタルスタン共和国の大手石化企業、カザンオルグシンテツ社(KOS)との間で、高圧法ポリエチレン製造技術のライセンス供与契約を締結したと発表した。 KOSは、1965年からポリエチレンを生産する同連邦最大級のポリエチレンメーカー。今回、カザン市の工場で、既存製造設備の一部を廃棄し、年産10万トンの新鋭設備を新設する計画を決め、その設備に、住友化学の高圧法ポリエチレン製造技術を採用する。タタルスタンは東ヨーロッパに位置し、人口約380万人。 住化の高圧法ポリエチレン製造技術は、自社開発したオートクレーブ型ポリエチレン製造プロセスで、一つの製造設備で低密度ポリエチレン(LDPE)とエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)の切り替え生産ができる。EVAは酢酸ビニルの添加量を調整することで幅広い製品グレードに対応できる、などの特徴をもつ。 原料モノマーの反応効率が高く、省エネとなるほか、運転安定性に優れるなどの点も評価された。 <KOSの概要> ◇会社名 Kazan Organichesky Sintez PJSC ◇本社 ロシア連邦タタルスタン共和国カザン市 ◇設立 1958 年7月 ◇会長 Farid Gertovich Minigulov ◇主な株主 TAIF社(石油化学、金融、建設、通信の分野で54の関係会社を傘下に持つ) ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1613959835.pdf |