2021年02月26日
住化、大型ディスプレイ向け有機EL材料事業強化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

大型有機ELディスプレイの普及で高分子有機EL発光材料の需要拡大が見込まれるとして、住友化学は26日、高分子有機ELディスプレイ用発光材料事業の社内組織を専任組織から情報電子化学部門に移管すると発表した。
情報電子化学部門が手掛けるディスプレイ関連材料との一体運営によって、発光材事業化を強化する。

同社は、塗布型高分子有機EL発光材料の実用化に向けた研究に早期に着手し、2019年には世界で初めて印刷法による有機ELパネル量産ラインを稼働させたJOLED社に発光材料の供給を開始した。

住友化学の材料が使用されたJOLED製の20~30インチを中心とする中型パネルは、国内外の主要セットメーカーによる認定・採用が活発になっている。また、55インチ超サイズについても、主要大型パネルメーカーとの間で第8世代以上の大型基板を用いた印刷法パネル量産の共同開発が進み、実証段階にある。

さらに今後は、有機ELの特長である超薄型やフレキシブル・ベンダブル・ローラブルなどの形状の自由度によって、続々と魅力的なアプリケーションの開発が見込まれる。

このため、大型有機ELディスプレイの需要は大幅に伸びると予測されている。
住友化学では同社の材料が今後、発光材料のデファクトスタンダードになると期待している。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file4_1614320222.pdf