2021年03月03日
富士フィルム、コロナウイルス検査キット発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは3日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キット「 COVID-19 Ag」を開発、体外診断用医薬品として、富士フイルムメディカル(社長:川原 芳博)を通じて3月9日から発売すると発表した。写真の高感度検出技術を応用して開発した

「COVID-19 Ag」は、富士フイルム独自の「銀増幅イムノクロマト法」により、通常のイムノクロマト法で使用される抗原の標識を約100倍の大きさに増幅することで、より少ないウイルス量での検出を可能にした。

検体には、鼻咽頭ぬぐい液に加えて、医療従事者の管理下であれば鼻腔ぬぐい液を被検者自身が採取して用いることができ、医療従事者の感染リスク低減に貢献する。

検体の抽出液を「COVID-19 Ag」に滴下し、感染症検査装置「IMMUNO AG」シリーズにセットするだけの簡単な操作で自動的に測定でき、15分で判定結果が得られる。

「IMMUNO AG」シリーズ用のインフルエンザウイルス抗原検査キットを利用すれば、同一の抽出液から新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの抗原検査が行えるため、インフルエンザとの鑑別が求められる際でも何度も検体を採取する必要がない。