2021年03月11日
アステラス製薬、新規「抗体-薬物複合体」申請
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は11日、米国・Seagen 社と共同開発中の抗体-薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate:ADC)エンホルツマブ ベドチンの日本で製造販売承認申請を同日行ったと発表した。

 今回の申請は、日本を含むグローバルで実施された第3相試験(EV-301試験)、第2相試験(EV-201試験)の結果に基づき行った。エンホルツマブ ベドチンについて、EV-301試験では主要評価項目である全生存期間を化学療法群より有意に延長し、EV-201試験では盲検下独立中央評価による良好な客観的奏効率が確認された。

 日本では毎年推定24,000人以上が尿路上皮がんと診断されているが、化学療法や免疫療法を実施してもがんが進行してしまう患者に対して、現在、承認された治療薬はない。承認された場合、エンホルツマブ ベドチンは、治療歴のある局所進行性または転移性尿路上皮がんの患者に対する日本初のADCとして、新たな治療手段となると期待される。