2021年03月17日
東ソーのオキソ法塩ビ技術に「触媒学会賞」
【カテゴリー】:行政/団体
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東ソーは17日、「触媒の高性能化と寿命予測技術による塩化ビニルモノマー製造プロセス効率化」で、(一社)触媒学会から「2019年度 触媒学会 学会賞(技術部門)」を受賞したと発表した。

同社は1960年代に独自開発のオキシクロリネーション法で塩化ビニルモノマー(VCM)プラントを操業して以来、触媒の改良を重ねてきた。

今回の受賞は、エチレン、塩化水素、酸素から二塩化エチレン(EDC)を合成するオキシクロリネーション反応に用いる固定床の独自触媒を新たに開発し、実用化したことが評価された。

銅系のシンプルな触媒組成にもかかわらず円筒形状、担体に特異な細孔構造をもたせることで、触媒性能(活性、選択性、耐久性)を飛躍的に向上させた。また、触媒劣化メカニズムの解析により、触媒寿命を高精度に予測するシミュレーション技術を確立し、触媒使用期間の延長などのコスト低減に効果をあげた。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1615943594.pdf