2021年03月22日
積水化成、兵庫県に大型水上ソーラー 、発電開始
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:積水化成品

積水化成品工業は22日、日鉄物産など4社で昨年春に設立した「水上ソーラー合同会社」(本社:大阪市北区、金城義栄社長)が、兵庫県三木市の貯水池に設置していた水上ソーラーが同年11月に完成し、発電を開始したと発表した。

水上ソーラーは、水質改善の効果も期待できるフロート式水上設置型の太陽光発電設備で、発電効率に優れ、環境負荷の少ない再生可能エネルギーとして注目されている。

積水化成品は、2020年4月に環境資源開発コンサルタント社、日鉄物産、スマート・エナジーとの計4社で「水上ソーラー合同会社」を設立し、水上太陽光発電システムの本格事業化を推進してきた。

今回完成した水上ソーラーは、三木市の養鶏場に近接する貯水池を活用して設置した。浮力と剛性に優れた大型発泡スチロール製ブロックの上に設置した。独自の係留技術により、暴風雨などに対する安全性も確保した。
養鶏場は同システムで発電した電力によって、養鶏場内で必要な電力を全て自給している。

なお、日本国内にあるため池の数は約21万カ所。NEDOの技術白書によると、水上空間における太陽光発電の導入可能ポテンシャル量は、約38,800MWと推定されている。現在の導入量はその中の約1%とまだ少ない。