2021年03月24日
東レ、抗ウイルステキスタイルの効果確認
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

 東レは24日、優れた洗濯耐久性と着用快適性をもつ抗ウイルステキスタイルとして開発した「MAKSPEC V」(マックスペック V)のサンプル(ポリエステル100%のタイプ)に対する、新型コロナウイルスを使用した抗ウイルス試験を実施し、対象サンプルが新型コロナウイルスの数を減少させる効果があることを確認したと発表した。

 試験は、新型コロナウイルスを使用し、JIS規格の「繊維製品の抗ウイルス性試験方法」に準じて実施した。
 「MAKSPEC V」のテキスタイル表面に新型コロナウイルスを付着させ、2時間後に残存しているウイルス数を計測したところ、他のエンベロープ型ウイルス(ATCC VR-1679)を使用した試験結果と同様に、99.9%以上のウイルス数が減少したことを確認した。さらに工業洗濯50回後でも同等の結果がみられ、効果の耐久性を確認した。

 同社はこれまで「MAKSPEC V」をエンベロープ型ウイルスの減少効果がある素材として提案してきた。今回の試験で、新型コロナウイルスにも効果が確認できたため、今後はニーズの高い接客服、介護衣料、学生服等のユニフォーム向けに展開する。さらにユニフォームや、スポーツ、カジュアル、ファッションウェア、子供服など幅広い分野に拡大していく方針だ。