2021年03月26日
富士フとアストラゼネカ、肺がん症例検索共同開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム

アストラゼネカ(大阪市北区)と富士フイルムは26日、切除不能なステージ3非小細胞肺がん(NSCLC)に対する同時化学放射線療法(CRT)の過去症例を搭載し、類似する症例が検索できる医療情報システムについて共同開発を開始したと発表した。

CRTは、がんの治療法の1つで、放射線療法と化学療法を同時に組み合わせる治療法。近年の放射線治療の高度化や免疫治療薬による治療法の進展に伴い、切除不能なステージ3のNSCLC患者にとって根治を目的としたCRTはますます重要性が高まっている。

今回、共同開発する検索システムは、NSCLCにおける過去のCRT症例を収載し、医師の治療計画の参考となる情報を提供するもので、医師がCRT症例のCT画像を検索システムに入力し腫瘍の位置を指定すると、システムに収載されている過去の症例の中から、症例画像と腫瘍の位置が類似した症例を検索できる。

医師は検索結果として表示された類似症例の中から、参照したい症例を選択し、治療計画情報を表示させることができる。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1616727828.pdf