2021年03月31日
ダイセル「こんにゃくセラミド」に高い吸収性
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:ダイセル

ダイセルは31日、北海道大学、国立感染症研究所、 岩手大学などとの共同研究によって、同社の機能性食品素材である「こんにゃくセラミド」の植物性スフィンゴイド塩基が体内に高い吸収性を示すことを確認したと発表した。

北海道大学とは、2016年4月に同学の「次世代物質生命科学研究センター」内に設置した産業創出講座を中心に、「こんにゃくセラミド」が持つアルツハイマー病予防効果に関する研究を行ってきた。

今回、同大学、感染研、岩手大と共同実施した代謝吸収率の違いに関する研究で、ラットに経胃投与した際、小腸からリンパ液への吸収性は「こんにゃくセラミド」の主要構造である植物性スフィンゴイド塩基が最も高いことを確認した。

■ 研究内容と成果

非哺乳類型スフィンゴイド塩基の消化管吸収率を評価するにあたり、こんにゃく由来の2種類、タモギダケ由来の1種類、ホタテ由来の2種類のスフィンゴイド塩基を用いて、腸管吸収ラットモデルで試験を行った。ラットの胃へ各スフィンゴイド塩基を投与した後、リンパ液を回収してスフィンゴ脂質量を分析したところ、「こんにゃくセラミド」を構成する植物性スフィンゴイド塩基およびその代謝産物が最も高濃度で吸収されていることがをつかんだ。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1617167887.pdf