2021年03月31日
茨城大など「チタン酸バリウムナノキューブ合成」
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 茨城大学、大阪大学、東北大学と日本原子力研究開発機構、総合科学研究機構などの共同研究グループは31日、反応温度が80℃以下という低温領域でチタン酸バリウム(BaTiO3)の合成を可能にしたと発表した。
 
 また、反応温度が200℃の下で、核生成と結晶成長を制御することによりBaTiO3がナノキューブ化することを実証した。さらに、このナノキューブの粒子表面がチタンカラムで表面再構成されていることを見出した。

 BaTiO3ナノキューブは緻密なセラミックス開発の基盤粒子になる潜在能力を秘めている。
 今回、BaTiO3ナノキューブの粒子表面の原子配列を明らかにし物性発現に重要な粒子表面状態を可視化した。
 これは、粒子表面を利用した材料設計につながる。
 同成果は、2021年3月30日付で米国化学会の雑誌「ACS Omega」のオンライン版に掲載された。


ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv_press20210329_03web_batio3.pdf