2021年04月02日
東北大、固体蓄電デバイスの3Dプリント技術開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学 多元物質科学研究所の本間格教授らの研究グループは1日、プロトン伝導性イオン液体、無機ナノ粒子、光硬化樹脂を混合して作製したインクを用いて、3Dプリント可能かつ固体蓄電デバイスに応用できるプロトン交換膜を開発することに成功したと発表した。

3Dプリンティングによるデバイス作製技術は、オンデマンドによるデバイス作製や微小デバイスの設計を可能とすることから注目されている。

今回の研究で用いた手法は、多様なイオン液体や無機材料を出発原料として利用できることから、現在開発が活発に行われているウェアラブルデバイスやフレキシブルデバイスの電源として機能する固体蓄電デバイスを作製するための基盤技術となると期待できる。

同成果は、3月29日に、米国化学会(ACS)の 「Applied Energy Materials」誌に掲載された。


<用語の解説>
◆イオン液体とは :室温で液体として存在する塩であり、陽イオン(カチオン)と陰イオン(アニオン)のみから構成される。燃えにくいという特徴を有するため安全性に優れる。


ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv_press20210401_02web_3D.pdf