2021年04月15日
東北大/虫も老化でリズム感が狂う
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「虫も老化で“リズム感”が低下する」。東北大学大学院 生命科学研究科の谷本拓教授らの研究グループは14日、ショウジョウバエを使って、こんな研究結果を発表した。

音楽やカラオケ、ダンスなど、「リズム感」が必要な場面は身の回りに多い。こうした動作には、繰り返しやってくる音や刺激の規則性(リズム)を正確に把握し、それに同調して筋肉を動かすことが求められる。秒単位のリズムに応じた行動は、これまでも哺乳類動物では観察されてきたが、無脊椎動物では報告がなかった。

谷本拓教授らの研究グループは今回、ショウジョウバエは数秒単位の時間を正確に計測する能力を持っており、計測したリズムに応じて行動できることを発見した。さらに、ヒトなどの哺乳類に見られる、加齢に伴う計時能力の低下が、老齢化したハエにも生じることをつかんだ。

この共通性から「リズム感」は、進化の早い段階で獲得した生物の機能のようだとしている。

本同研究は4月1日付で英科学雑誌「Journal of Experimental Biology」に掲載された。


ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/04/press20210412-02-rhythm.html