2021年04月19日
デンカと東邦大、コロナの複数変異株を同時検出
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デンカは19日、東邦大学医学部の舘田一博・石井良和教授らと共同開発した新型コロナウイルスの変異株検出システムが検証実験を開始したと発表した。

検査試薬には、同社が株式の33.4%を保有するPlexBio 社 (本社:台湾台北市)の高感度で同時多項目測定が可能なIntelliPlex. システムとπコード技術を用いた。

新型コロナウイルスの世界的な流行とともに国内では変異株拡大への不安が広がっているが、測定にかかる手間や多くの検体の処理に要する時間の短縮が重要となる。

今回、東邦大で検証を開始した変異株検出システムは、1種1類の試薬でイングランド型、ブラジル型、南アフリカ型、カリフォルニア型と呼ばれる変異株の持つ複数種類の変異部位が同時に検出できる特長を有する。このため測定の手間やスピードが大幅向上する。

デンカはこのほど、試験研究用試薬の試作品とPlexBio 社の測定装置を用いて、東邦大の舘田・石井両教授(微生物・感染症学講座)と共同で検証実験を開始した。初期段階では、すでに良好な結果が得られているという。今後1~2 か月以内の同システムの販売を目指す。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1618798200.pdf