2002年03月15日
新日鉄、4月から八幡と室蘭でも廃プラをリサイクル
既存の名古屋と君津を合わせると年間12万トンの処理体制
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:なし

 新日本製鉄は、名古屋、君津の両製鉄所に続いて4月1日から八幡と室蘭でも廃プラスチックのリサイクル活動を開始する。当面は地方自治体が容器リサイクル法に基づいて分別収集する家庭系廃プラスチックを対象に、それぞれ年間最大2万トンを処理していく。
 
 処理に当たっては、既存の名古屋、君津の両製鉄所と同様の「コークス炉化学原料化法」を採用する。具体的には、各種廃プラスチックの異物を除去したあと、破砕、塩ビ分離、減容--の各前処理工程を経てコークス炉内で1200℃で高温乾留し、炭化水素油(全体の40%)、コークス炉ガス(同40%)、コークス(同20%)に熱分解する。廃プラスチックをほぼ100%処理できて有害物質の残留がないこと、分解・回収した物質を全量化学として直接有効利用できること--などがこのプロセスの大きな特徴といえる。
 同社はこれに先駆けて、名古屋と君津で各同4万トン能力の設備を稼動中である。4月以降の同社全体の処理体制は同12万トンに拡大する。これによって、容器包装リサイクル法に沿って収集される廃プラスチックのかなりの部分が同社で有効利用されていくことになる。なお、八幡と室蘭の両製鉄所のリサイクル設備費はいずれも約20億円であった。