2021年05月26日
三菱ケミ、量子コンピューターで有機EL計算成功
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルと日本IBM、JSR、慶応義塾大学の4者は26日「量子コンピューターを用いた有機 EL 発光材料の性能予測」の研究プロジェクトで得られた成果に関する論文が認められ、権威のある出版社 Nature Research の専門誌「 npj Co mpu tational Materials 」に掲載されたと発表した。

同研究プロジェクトは、有機 EL発光材料の一つである TADF 材料の励起状態エネルギーの計算を実施するため、三菱ケミカルとIBMの主導により JSR、慶応大とともに取り組んできた。

従来から量子コンピューターによる計算は、実機特有のエラーの発生が課題だったが、今回、このエラーを低減 させる新たな測定手法を考案し、計算精度を大幅に向上させることに成功した。

量子コンピューター実機を用いて実用材料の励起状態計算に成功したのは、世界で初めて。
今後、さらに発光効率の高い材料設計に寄与すると期待される。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1622003000.pdf