2021年06月07日
塩野義薬、新型コロナ検査試薬、適応追加承認
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:塩野義製薬

塩野義製薬は7日、シスメックス(神戸市)と共同開発した新型コロナウイルス検査キット「HISCL TARC 試薬」について、新型コロナ患者の重症化リスクの判定補助として適応追加承認を取得したと発表した。

新型コロナウイルス(COVID-19)は、初期症状が軽症であっても、後に急速に症状が進行するリスクのある疾患で、その見極めが難しいことから、医療機関や宿泊施設での継続的な観察が必要となる。

今回承認取得した検査キットは、シスメックス製の全自動免疫測定装置(HISCL-5000/HISCL-800)によってケモカインの一種(系統名:CCL17)であるTARCを簡便に測定することができる。

新型コロナウイルスの重症化予測に用いられるマーカーとしては、2021年2月に保険適用を受けたシスメックス製のインターフェロン・キットがあり、主に入院患者の重症化兆候を早期に把握する目的で使用されている。

今回の適応追加承認により、新型コロナウイルス患者の重症化予測に有用な新たな診断法が追加され、リスクの高い患者を入院管理、リスクの低い患者を宿泊療養や自宅療養とするなど、個別に対応していくことが可能となる。


ニュースリリース参照
https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2021/06/210607.html