2021年06月14日
塩野義薬、新型コロナ下水疫学調査サービス開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:塩野義製薬

塩野義製薬は14日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の下水疫学調査サービスを同日から開始したと発表した。

同サービスは、下水疫学に基づき、下水中に含まれるSARS-CoV-2の濃度を定期的にモニタリングすることで、対象地域の新型コロナ感染状況を調査するサービス。各自治体の下水処理場で、定期的に下水を採取しモニタリングする。対象地域の感染状況把握に貢献する。

日本は、米国や欧州の一部の国・地域と比較して、人口当たりのコロナ感染者数が少なく、下水中のウイルス濃度が低いため、都市下水からウイルスを検出するには、感度の高い検出技術が必要とされていた。

塩野義製薬は現在、島津製作所と共同で下水疫学調査の早期社会実装を目指して、業務提携協議を進めている。両社の強みを融合して、下水中に含まれるウイルスの早期検知を可能にする、下水モニタリングシステムの社会構築を目指す。