2021年07月01日
名大など「サカナは消化管から胎盤をつくった」
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:名古屋大学

名古屋大学大学院 生命農学研究科の本道栄一教授らの研究グループは30日、城西大学、東京大学、横浜市立大学などとの共同研究で、カダヤシ目グーデア科胎生魚の「栄養リボン」(胎盤様構造)でみられる母体からの栄養分を吸収する仕組みが、脊椎動物で広く保存された消化管の物質吸収機構と似た特徴を持つことを発見したと発表した。

同研究は、非哺乳類での胎生の仕組みと、その分子機構にの理解に一石を投じるものとなる。
研究グループは地球上の生命の歴史の中で、脊椎動物がどのように繁殖機構を形成し、変化させ、環境に適応して繁栄してきたのかを探求してきた。

同研究成果は、6月25日付の英国科学雑誌「Journal of Experimental Siology」に掲載された。