2021年07月02日
住友ゴム、北大とのAI技術研究がタイヤ開発に成果
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:住友ゴム

 住友ゴム工業は2日、タイヤの性能持続開発を加速させるAI技術「Tyre Leap AI Analysis」の研究成果に基づく記事が「Nature Index」ウェブサイトの材料科学特集で紹介されたと発表した。
 
 この技術によって、タイヤの摩耗や経年変化による性能の低下を抑えることが可能となる。同社のタイヤの開発および展開のコンセプト「SMART TYRE CONCEPT」に掲げる「性能持続技術」の開発につながるとしている。

 「Tyre Leap AI Analysis」は、同社の配合ゴムの電子顕微鏡画像に、北海道大学 情報科学研究院の長谷山美紀教授らが持つAI解析技術を適用することで、人にはできない高精度な解析を実現し、画像から物性を導き出す仕組みのこと。
 
 ゴムに配合される原材料の情報と、他の構造情報を組み合わせることで、高精度な物性推定を可能にする。ゴム内部の構造変化も検知できることから、今後は使用後のゴムの物性推定などへの応用も期待できる。同社は引き続き、持続可能なモビリティ社会実現に向けて、新たな価値の創造をめざすとしている。