2002年03月15日
バイエルの2001年業績大幅減益に、医薬品落ち込み化学品増益
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:バイエル

 バイエルは14日、2001年の業績について「医薬品事業の不振と景気低迷の影響により減収減益となった」と発表した。高分子材料、化学品事業が低調だったのに加え、医療用医薬品の自主回収が7億ユーロの減収要因になった。
 
 グループ全体の売上高は前年比2%減の303億ユーロ、営業利益は51%減の16億ユ-ロ、純利益は47%減の9億6500万ユーロとなった。1株当り配当は4月26日の株主総会で、前年比50セント減の0.90ユーロを提案する予定。
 
 ヘルスケア事業部門は売上げ96億ユーロ(前年比2%減)、バイコールの自主回収などから営業利益が48%減の7億7,100万ユーロと落ち込んだ。農薬関連事業は売上げが7%増の37億ユーロ、営業利益12%増の6億2,500万ユーロと増加した。
 
 高分子材料は、売上げは108億ユーロで横ばいだったが、営業利益は60%減の4億3,400万ユーロ、化学品事業は売上げ10%増の37億ユーロ、営業利益27%減の2億7,100万ユーロとなった。
 
 2002年は子会社の売却や事業運営の合理化、組織改革など、戦略的取り組みによる競争力強化により、大幅な純利益増加が見込めるとしている。