2021年07月16日
東レ・滋賀、ポリエステル長繊維不織布増産へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 東レは、集塵用フィルターや建材などに使われる、ポリエステル長繊維不織布「アクスター」の需要増に対応するため、滋賀事業場(滋賀県大津市)で増産を決めたと発表した。

 工業用集塵フィルターは、このところ中国や新興国での環境規制強化に伴い急速に需要が拡大している。また建材用途も、近年の激しい天候の変化を受け、長期耐久性や品質安定性など、高性能化素材としてニーズが高まっている。

 東レは2020年にスタートした、中期経営課題“プロジェクトAP-G 2022”の中で、不織布事業を成長領域と位置付け、事業拡大に取り組んできた。
 
 ポリエステル長繊維不織布「アクスター」は、工業用の高性能フィルターとして開発が進み、剛性と均一性に優れた次世代商品として展開中だ。
 
 同社は今回の需要伸長を機に「アクスター」の生産体制を拡充し、グローバルな顧客ニーズの増加に応えていくことにした。主力用途である工業用集塵フィルターや、もう一方の用途である建材用途において、独自の高付加価値素材による事業拡大を目指す方針だ。