2021年07月16日
出光、石炭火力向けバイオ燃料混焼率 最適化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は15日、日本郵船と共同出資する「郵船出光グリーンソリューションズ」(本社:東京都品川区、土屋恵嗣社長)が、石炭ボイラーにおけるバイオマス燃料の最適な混焼率を算出するシステム(製品名:「BAIOMIX」(バイオミクス)を開発、本年8月から販売開始すると発表した。

 現在販売中のボイラー制御最適化システム「ULTY-V plus」に同システムを搭載することで、石炭ボイラーでのバイオマス混焼を最適に自動制御できる。

 出光興産は、石炭火力発電所でのバイオマス混焼を拡大するため、粉砕性や発熱量などに優れ、半炭化した木質ペレット「ブラックペレット」を開発し、既存の石炭火力発電設備を利用したCO2低減に取り組んできた。

 今回開発したシステムは、「ブラックペレット」をはじめとしたバイオマス混焼による、機器や発電効率への影響・経済的負担を算定し、過去の混焼率データからAIが最適な混焼率を算出する。

 石炭とバイオマス燃料を既存設備で混合してから燃焼する方式に加え、バイオマス燃料を専用ラインから投入し石炭と炉内混焼する方式など、さまざまな燃焼方式で利用できる。引き続き低炭素社会実現に寄与する製品づくりに努める。