2021年07月28日
昭和電工、合成樹脂エマルジョンなど値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は28日、原燃料価格の上昇に対応するため、合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」(商品名、以下同)、溶液系樹脂「コーガム」「ビニロール」「ポリフィックス」等の販売価格を引き上げると発表した。8月16日出荷分から実施する。

<対象商品と値上げ幅>

◇合成樹脂エマルジョン  :「ポリゾール」
 ・エチレン-酢酸ビニル系エマルジョン : 25円/kg
 ・酢酸ビニル系エマルジョン : 20円/kg
 ・アクリル系エマルジョン : 30円/kg
 ・スチレン-アクリル系エマルジョン : 21円/kg
◇溶液系樹脂 :「コーガム」「ビニロール」「ポリフィックス」: 47円/kg

 合成樹脂エマルジョンや溶液系樹脂は、用途が接着剤や塗料用など多岐にわたるが、使用する原料や副原料も種類が多い。昨今は原油市況や原料需給のタイト化により、エチレンをはじめ酢酸ビニル、アクリル酸エステル、スチレンなどの価格が上昇しており、包材や副資材、物流費等も値上がりしている。

 これまでは製造コストや物流費を内部の合理化で対応してきたが、原燃料コストの上昇はなお続き、製品の安定供給体制を維持していくためには、製品の価格改定を実施せざるを得ないと判断した。