2021年08月16日
TOYO、プライムポリマーのPP20万トン着工へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング

 東洋エンジニアリング(TOYO)は11日、大手ポリプロピレンメーカーのプライムポリマー(本社:東京都港区、藤本健介社長)から、市原工場(千葉県)で計画している高機能ポリプロピレン製造設備の建設プロジェクトを受注したと発表した。

 ポリプロピレンは一般に食品容器や家電、自動車、二次電池など幅広い用余で使用されるが、最近は医療機器やEV(電気自動車)など、社会ニーズの変化にともない樹脂そのものに高い機能や役割が求められている。

 今回受注した設備は、従来設備では製造できなかった高機能ポリプロピレンを生産する。自動車材用途での軽量化、薄肉化ニーズへの高度な対応などが可能となる。設備のビルド&スクラップによる生産体制の再構築によって温室効果ガス削減にも貢献する。

 プライムポリマーは、親会社三井化学からのライセンス技術(HYPOL法)により、年産20万トンのポリプロピレン設備を8月中にも着工する。24年11月の営業運転開始を見込んでいる。