2021年08月24日
塩野義薬、コロナワクチン新製剤 第1/2臨試進む
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:塩野義製薬

 塩野義製薬は24日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する予防ワクチン(開発番号:S-268019)の新製剤を用いた国内第1/2相臨床試験について、8月19日付で全被験者60例への初回投与が完了したと発表した。初回投与3日後までに生じた副反応はいずれも軽度または中等度であり、安全性上の懸念は確認されていない。

 同社が開発中のワクチンは、グループ会社のUMNファーマが有するBEVSを活用した遺伝子組換えタンパクワクチン。BEVSにより発現・精製した抗原タンパクならびに、安全性の観点からTh1/Th2バランスを重視して選択したアジュバントを用いて、2020年12月から第1/2相臨床試験を実施してきた。
 
 その後種々の検討結果や集積された知見を踏まえて、21年7月からアジュバントを変更した新製剤を用い、国内における第1/2相臨床試験を新たに開始した。


<用語の解説>

◆BEVSとは : Baculovirus Expression Vector Systemの略。

ニュースリリース参照
https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2021/08/210824.html