2021年08月30日
アステラス薬、欧州で症候性貧血治療薬 販売承認
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は30日、FibroGen社(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ)と共同開発中の低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬EVRENZO(一般名:ロキサデュスタット)について、成人の慢性腎臓病(CKD)に伴う症候性貧血治療薬として、欧州委員会から販売承認を取得したと発表した。

 今回の承認は、全世界で9,600人のCKDに伴う症候性貧血患者を対象に実施した複数の第3相試験の結果に基づいており、欧州で最初のHIF-PH阻害薬となる。

 今回の欧州における販売承認取得のマイルストンとして、アステラス製薬はFibroGen社に1億2,000万米ドルを支払う。また、アステラス製薬は欧州での売上に応じてFibroGen社にロイヤリティを支払う。

 なお、アステラス製薬の今年度の通期業績への影響は業績予想に織り込み済み。