2021年09月02日
伊藤忠、ブルーアンモニア 肥料用途展開へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

 伊藤忠商事は2日、アブダビ国営石油会社(Abu Dhabi National Oil Company =ADNOC)が販売を開始したブルーアンモニアを日本に輸入し、肥料用途としてマーケティングを開始すると発表した。第一船は10月中にも日本に到着の予定だ。
 
 ブルーアンモニアは現在、日本では殆どが燃料として検討されており、肥料用途への利用は初の試みとなる。
 また、宇部興産などとブルーアンモニア肥料のサプライチェーンの構築の検討も同時に進め、今後その枠組みを広げていく方針だ。

 現在全世界で年間約2億トンのアンモニアが製造されているが、大半は製造時にCO2が排出されるため、気候変動への影響が指摘されている。今回 輸入するブルーアンモニアは、天然ガスからアンモニアを製造する際に排出されるCO2を分離回収し地下に貯留するため、CO2排出量を大幅に削減することができる。