2021年09月06日
九大、C型肝炎と腸内環境の乱れの原因を解明
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 九州大学大学院 農学研究院の中山二郎教授らの研究チームは6日、C型肝炎と腸内環境の乱れの原因を解明したと発表した。熊本大学、名古屋市立大学との共同研究による成果。
 
 研究チームはまずC 型肝炎で起こる腸内環境の乱れをより詳細に調べるため、代謝物の一種・便中胆汁酸のバランスを解析し特徴を調べた。

 C 型肝炎では腸内フローラ同様に胆汁酸のバランスも病初期から変化し、胆汁酸の一種であるデオキシコール酸が減少していた。また、肝臓での胆汁酸代謝酵素の発現量を調べたところ、C 型肝炎では健常状態や NASH (非アルコール性脂肪性肝炎 )とは大きな差が見られた。
 
 以上のことから、C 型肝炎では、肝臓での胆汁酸代謝酵素の発現異常が原因となり、腸内フローラの異常や便中胆汁酸のバランス異常など腸内環境の乱れが生じていると考えられる。これらの結果は、C 型肝炎悪化のメカニズムや病態の解明、新薬の開発に道を開く可能性を示す。
 同研究の成果は肝臓病学専門雑誌「Liver International」電子版(9月5日付)に公開される。


ニュースリリース参照
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/45045/21_09_06_01.pdf