2021年09月06日
東レとシーメンス、水素電解で協力協定
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 シーメンス・エナジー(本社:ドイツ・ミュンヘン市)と東レの両社は6日、革新的なPEM型水電解を用いた、グリーン水素製造技術を創出し、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献する「戦略的パートナーシップの構築」について基本合意書を締結したと発表した。

 今後、飛躍的に拡大が予想される世界市場獲得に向けて、両社の水素・燃料電池関連技術やグローバルネットワークを活かして世界各国・地域に最適なソリューションを提供していく方針だ。

 両社は、再生可能エネルギー由来の電力を用いて、水の電気分解からグリーン水素を製造し、得られたグリーン水素を、大規模発電等の電力用途だけでなく、熱・輸送燃料・産業用途で活用するセクターカップリングにより、脱炭素・カーボンニュートラルな社会の実現、および地球環境の課題解決に貢献することを共通のビジョンとして掲げている。

 東レは今後、同協定に基づき独自の「炭化水素系電解質膜」をシーメンス・エナジーに供給し、両社で協力して、シーメンス・エナジーのPEM型大型水電解スタック・装置「Elyzer」への搭載・実証・事業化を推進するとともに、グリーン水素の利活用分野へのコラボレーション拡大についても検討していく方針だ。

<シーメンス・エナジーAGの概要>
(1)会社名   : シーメンス・エナジーAG
(2)事業内容  : 発電、送電、石油・ガスおよび関連サービス
(3)本社所在地 : ドイツ・バイエルン州ミュンヘン
(4)設立    : 2020年4月
(5)代表者   : CEO クリスチャン・ブルフ


ニュースリリース参
https://www.toray.co.jp/news/2021/index.html