2021年10月04日
産総研「海洋生分解性プラ標準化」でコンソーシアム
【カテゴリー】:団体
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

 産業技術総合研究所は10月1日付で「海洋生分解性プラスチック標準化コンソーシアム」を立ち上げた。バイオテクノロジーや環境影響評価など複数の業界にまたがる新しい産業分野での標準化ニーズに対応する。

 生分解性プラスチックなどの製造やその評価法に関連するさまざまな民間企業に対し、情報共有および議論の場を提供する。産業界が抱える技術課題やニーズの抽出および産総研が有する技術・知見を活用した新たな材料・製品の社会実装に必要な標準化を推進することで、持続可能な社会の実現および産業競争力の強化を図る。

 当初は、産総研が有する生分解性プラスチックに関する合成・評価技術の普及および、情報交換などを図っていく方針。長期的にはサプライチェーンにも対象を広げていきたい考えだ。

 新技術を普及させ、市場を拡大していくためには、技術の共通利用や国際標準化が求められる。このため、今回海洋生分解性プラスチックに関連する規格の普及・ニーズ・シーズの探索や情報交換の場として、標準化推進センター内に「海洋生分解性プラスチック標準化コンソーシアム」を設立した。

 標準化推進センターは、第5期中長期計画に基づき、2020年7月イノベーション推進本部に設立。今後はまず、生分解性プラスチックの製造やその評価法に係わる企業、団体、大学・公的研究機関などに参加を募集する予定だ。標準化推進センター公式ページ上に募集サイトを開設する。