2021年10月04日
富士フ、真菌症 診断効率大幅向上の装置発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム和光純薬

 富士フイルム和光純薬は4日、(1→3)-β-D-グルカン(β-グルカン)の測定時間を大幅に短縮する、発色合成基質法LAL(カブトガニ血球抽出物)を用いた測定試薬「β-グルカン シングルM30テストワコー」(体外診断用医薬品)と微生物由来成分分析装置「リムセイブ MT-7500」を開発、4日発売したと発表した。

 β-グルカンは、真菌(カビ)に共通する細胞壁構成成分で、深在性真菌症の診断には、血液中のβ-グルカン測定が利用されている。深在性真菌症は、真菌が肺、肝臓、腎臓、脳など、体の深部に入り込んで感染を起こす状態をいい、免疫不全疾患罹患時や免疫抑制剤使用時に起こりやすい。

 深在性真菌症は治療が遅れると重篤な病態となるため、迅速な対応が必要となる。昨今、治療技術の進歩により免疫抑制を伴う造血幹細胞移植や臓器移植、リウマチ治療などの件数が増えており、β-グルカン測定件数も増えている。また、従来は主に入院患者を対象にβ-グルカン測定が行われていたが、最近は臓器移植後や、リウマチ治療中の患者の来院時など、外来患者にも測定が行われるようになり、迅速測定のニーズは高まっている。

 富士フイルム和光純薬は1997年からβ-グルカン測定試薬および装置を販売してきた。従来法では測定に90 分必要だったが、今回発売する方法は20分と測定時間が大幅に短縮できる。


<用語の解説>
◆β-グルカン : D-グルコースを構成単位とし、1位と3位がβ結合した多糖。
◆比濁時間分析法 :カブトガニ血球抽出物から調製したLAL試薬は、β-グルカンによって凝固する。この凝固反応を透過光量の変化として捉え、反応開始から一定の透過光量比に達するまでの時間より、β-D-グルカン濃度を算出する。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1633319595.pdf