2021年10月21日
住友化学、大分工場の購入電力 100%再エネ化
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は21日、温室効果ガス(GHG)排出削減に向けた取り組みの一環として、大分工場(大分県)の購入電力を100%再生可能エネルギーに切り替えると発表した。
 
 これにより同工場から排出されるCO2は13年度比約20%削減できる。また、同工場では、構内で使用するエネルギー源の燃料を、重油から都市ガスに転換する。そのためプラント運転条件を最適化し、合計約30%のGHG削減を実現する。

 大分工場では、農業化学品、医薬品の原薬および中間体原料のレゾルシンなどファインケミカルを中心に製造している。近年は、環境負荷低減やエネルギー消費原単位の改善、CO2の排出削減に注力してきた。引き続き、安全・安定操業の維持と競争力の向上に努めながら購入電力の100%再生可能エネルギー化促進を図る。

 住友化学グループは18年10月、30年度までに排出量を13年度比で30%削減する目標について、SBTイニシアチブの認定を取得し、その達成に向けた取り組みを進めてきた。
 
 排出量では、13年度実績の954万トンに対し、20年度までに212万トン(22%)を削減した。愛媛工場内での液化天然ガス(LNG)発電所の建設や、千葉工場での高効率なガスタービン発電設備の導入に続く、今回の大分工場での再生エネ化決定により、GHG削減のさらなる上積みを図る。
 
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1634783385.pdf