2021年11月17日
三菱ケミ、バイオVBと植物由来細胞培養 共同研究
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

 三菱ケミカルは17日、バイオベンチャーであるネクスジェン(本社:東京都品川区、中島正和社長)と、植物由来の細胞増殖因子を用いた細胞培養手法等の開発に関する試験・研究で基本契約を締結したと発表した。

 再生医療分野では、患者又はドナーから採取した幹細胞を培養し、目的の組織や臓器に増殖・分化誘導するための、細胞培養周辺材料が重要となる。近年は再生医療技術の進歩に伴い、これら周辺材料の開発も進んできたが、従来の細胞培養は主にウシ胎児から採取した血清を材料としており、安定供給や動物由来の病原体の混入するリスクに加え、動物倫理上の課題があった。

 同社は、これらの課題を解決するために、植物を活用した細胞増殖因子の生産についての研究してきた。今回、幹細胞を用いた次世代再生医療イノベーションの開発に取り組むネクスジェンと連携することで、医療現場が求める高度な品質を満たす製品開発につなげる。この共同研究を通じて、植物を利用して生産した細胞増殖因子の有用性・安全性を示すとともに、臨床向けに安定した品質と供給を実現させる生産システムの構築を目指す。

ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1637126213.pdf