2002年03月13日
ダイセル子会社がダイオキシン含む排水の高能率処理システム確立
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:なし

 株式会社奥村組とダイセルの子会社、ダイセン・メンプレン・システムズ社(川上清三社長)は13日、ダイオキシン類を含む工事排水を高能率で処理する新システムを共同開発したと発表した。
 実証試験により有効性を確認済みで、ダイオキシン類対策が課題となっている旧焼却場解体工事のさい発生する汚染排水処理に効果が高いという。
 
 ダイオキシン類を含む排水処理は、凝集沈殿や活性炭添加、砂ろ過が一般的だが、これらは装置が大型となり、設置に場所や時間が必要。また、使用済みの活性炭やろ過砂が新たなダイオキシン類汚染物となりかねない。
 
 新開発したシステムは、超微細なメッシュ(網)を使用するケーキろ過法(ダイナミック膜ろ過法)を、初めてダイオキシン類を含む汚染排水処理に採用した。排水に含まれる粒子をメッシュ上に堆積させ、堆積層をろ過層とすることで、高能率かつ高度なろ過処理ができる。凝集剤を添加しないため、排水処理過程で余剰汚染汚泥が発生しない。
 
 また、同法は、タンクへの送水と定期逆洗浄だけの省エネルギーシステムで、ダイオキシン類濃度が数千~数万pg-TEQ/Lの排水を、放流規制値である10pgーTEQ/L以下の値にまで無人運転で処理できる、などの特徴をもっているという。
 
 従来システムに比べて、装置を大幅に軽量小型化でき、設置面積も十分の1程度でよい。こうしたことから装置価格、設置工事費、運転費、廃棄物処分費等を合わせ50%以上のコストダウンが可能になるとしている。