2021年12月13日
三菱ケミ、光学用透明粘着シート特許 韓国企業提訴
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

 三菱ケミカルは13日、韓国で光学用透明粘着シートの製造・販売を手がけるTMS Co., Ltd (TMS社)を相手取り、三菱ケミカルが保有する特許の使用差し止めと損害賠償を求める訴訟を韓国のソウル中央法院に提訴したと発表した。

 同訴訟は、スマートフォンやタブレットのダイレクトボンディング材等に用いられる、光学用透明粘着シートの( Optical Clear Adhesive 、通称「 OCA 」) に関する韓国特許について、 TMS 社がこの特許を用いて 製造・販売 していると三菱側が判断した TMS 社の 光学用透明粘着 シート (「 TM-QN シリーズ 製品 」、「 TTCシリーズ製品」、「 T5 シリーズ製品」) の韓国における製造・販売等の差止と損害賠償を求める内容となっている。

 これらの特許は、被着部材貼合後に紫外線による アフターキュア( After Cure )が可能な光学用透明粘着シートに関するもので、三菱ケミカルが製造販売するこれらの光学用透明粘着シートは、優れた段差吸収性、裁断加工性および耐発泡信頼性を有し、パネル メーカー各社からも多くの支持、評価を得ている。
 
 アフターキュア型 OCA は、三菱ケミカルが他社に先駆けて長年開発してきた独自技術で、今後も積極的に投資、事業展開していく方針だ。