2021年12月15日
三菱ケミ、キレート剤 国内・輸出価格とも改定
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルは15日、キレート剤(エチレンジアミン四酢酸(EDTA)・ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)・Lーアスパラギン酸N、Nー二酢酸(ASDA))について、2022年1月1日出荷分より価格改定を実施することにし、需要家と交渉に入ったと発表した。

<価格改定品目と改定幅>

▽EDTA類
 国内  35円/KG以上
 輸出  300ドル/トン以上

▽DTPA類
国内  35円/KG以上
輸出  300ドル/トン以上

▽ASDA
国内  25円/KG
輸出  200ドル/トン以上


キレート剤の需要は国内では洗剤や肥料向けなど堅調に推移し、海外でも水処理用途を中心に伸張している。一方供給面では、原油価格上昇に伴い、直近の国産ナフサ価格は60,000円/klを超えるレベルで推移している。すでにEDA、カセイソーダなどの原料価格はをはじめ梱包材料、物流費、工場では安全対策にかかる費用なども上昇している。これまで生産効率化など合理化に努めてきたが、コストの上昇は自助努力で対応できる範囲を超えているため、価格改定せざるを得ないと判断した。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1639544910.pdf