2021年12月24日
京大「森と太陽から水素を製造」プラント設計
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:京都大学

 地球温暖化対策としてCO2排出量ゼロ化に向けた取り組みが活発だが、この中で期待されている水素は、製造時にCO2の排出を避けられないという課題が残されている。

 京都大学の武田秀太郎 総合生存学館特定准教授は24日、アンドリュー・チャップマン 九州大学准教授らと共同で、「森」と「太陽」という自然界に豊かに存在する天然資源から水素を製造する革新的なプラントの概念設計に成功したと発表した。
 
 本プラントはライフサイクル環境評価の結果、従来用いられてきたあらゆる水素製造法よりもCO2の排出量が少ない(水電解の約30分の1)という結果が得られた。この研究成果は、自然に肥沃に存在する「森」と「太陽」から、ほぼゼロに近いCO2排出量で水素を製造する、カーボンゼロ社会実現に向けた全く新しい道筋を切り拓いたものになるとしている。

 同研究成果は12月22日、国際学術誌「International Journal of Hydrogen Energy」にオンライン掲載された。

ニュースリリース参照
https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2021-12/20211222-takeda-df6736d21a27e71b35a7fdcf8abf8aa6.pdf