2022年01月24日
東北大、健康を守る唾液腺中の2つのマクロファージ発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 唾液は口の持つ本来の働きを機能させる上で重要な分泌液だが、東北大学の菅原俊二教授(歯学研究科)らのグループはこのほど、唾液腺の健康維持に働く2種類のマクロファージを発見したと発表した。唾液腺の中に胎生期の前駆細胞由来と、生後の骨髄細胞由来の2種類のマクロファージを発見した。

 唾液腺はこの唾液を産生・分泌する重要な臓器で、唾液腺の機能低下による唾液分泌の低下は「口腔乾燥症(ドライマウス)」などを引き起こす。マクロファージは、傷付いた細胞や微生物を食べることにより、免疫細胞として臓器の健康を維持している。

 研究グループは今回、唾液腺には由来と性質が異なる2種類のマクロファージが存在し、成長に伴ってその割合が劇的に変化することを発見した。遺伝子解析などの結果から、唾液腺マクロファージは唾液腺の発生と正常な機能の維持に重要な働きをしていることが示唆された。同研究は唾液腺疾患に対する新たな治療法開発にもつながると期待される。 同研究成果は1月18日に国際科学誌「Scientific Reports」のオンライン速報版に掲載された。

◆マクロファージとは :直径15~20μmの比較的大きな細胞で、全身の組織に広く分布しており、自然免疫に重要な役割を担っている。 体内に侵入した細菌などの異物を食べる能力に優れており、食べた細菌を消化・殺菌することで、細菌感染を防いでいる。

ニュースリリース参照
https://いているwww.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220121_01web_macrophage.pdf