2022年01月25日
住友化学、愛媛工場でLCPプラント増強 3割増へ
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 住友化学は25日、スーパーエンプラの1つである、液晶ポリマー(LCP)の需要増に対応するため、愛媛工場(新居浜市)の生産プラントを増強すると発表した。LCPは、愛媛工場と子会社、田岡化学工業の播磨工場(兵庫県播磨町)で生産している。増設後の生産能力はグループ全体で約3割増加する。完成は2023年夏の予定。

 LCP は、耐熱性や流動性、寸法精度に優れるなどの特長を有し、パソコンやスマートフォンなどの電子部品を中心に需要は伸長している。住友化学は商標名「スミカスーパー」として、これまでユーザーニーズに合わせたポリマー材料の設計や開発ヲ行い、樹脂からコンパウンドまでの一貫生産・販売体制を構築してきた。

 近年、第5世代移動通信システム(5G)の本格商用化や、環境負荷低減に向けた電気自動車(EV)の普及などを背景に、引き続き需要の増大が見込まれるところから今回プラントの増設を決めた。将来的にはデータ通信の高速化や大容量化、モビリティ分野の発展に伴い、さらなる市場の拡大が見込まれている。この分も積極的に取り込んで行く方針だ。


ニュースリリース
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