2022年01月27日
三洋化成、京大発ベンチャーFLOSFIAに資本参画
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三洋化成

 三洋化成工業は27日、京大発ベンチャーの FLOSFIA(本社:京都市西京区、人羅俊実社長)が進める「半導体エコロジー」の実現に向けた取り組みに賛同し、FLOSFIAへの資本参画を決めたと発表した。

 今回の資本参画は、FLOSFIAの「半導体エコロジー」実現への戦略的パートナーシップ構築と、パワー半導体事業の長期成長に向けた基盤づくりが目的。三洋化成は、本資本参画により FLOSFIA との連携を強化し、パワー半導体の量産プロセスの確立や、パワーモジュールの社会実装を支援していく方針だ。
 
 FLOSFIA は、三洋化成との協業を通して、「GaO」パワー半導体・パワーモジュールの社会実装の加速化を目指す。

 FLOSFIAは現在、電力変換用に用いられるパワー半導体として圧倒的な材料ポテンシャルを有する最先端半導体材料「コランダム構造酸化ガリウム(α-Ga2O3)」を用いた半導体デバイス事業化に取り組んでいる。京大桂キャンパス近郊(京都市西京区)にマザー工場・開発拠点を整備、GaORシリーズとしてダイオードのサンプル出荷を開始している。

 これまでの半導体では実現困難だった究極のエコロジーの実現を目指しており、FLOSFIA はその取り組みを「半導体エコロジー」と名付けてきた。この言葉には、半導体という最先端の技術を活用して、半導体というミクロな世界から全世界にエコロジーを届けるという意味を込めている。
 
 エネルギーロスを低減する「低エネルギーロス」や、製造工程のロスを低減する「低プロセスロス」、半導体だけでなく周辺回路・システム全体で有限な地球資源のロスを低減する「低マテリアルロス」といった、総合的なエコロジー活動を行い、持続可能な新しい未来の実現に貢献していくとの理念を掲げ推進中だ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1643258166.pdf