2022年01月31日
12月の鉱工業生産3カ月ぶり低下、化学工業もマイナス
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省が31日発表した21年12月の鉱工業生産指数速報値(2015年=100、季節調整済み)は、生産が前月比1.0%、出荷は0.1%のそれぞれ低下、在庫と在庫率は上昇した。生産、出荷とも前月比マイナスは3カ月ぶり、在庫の上昇は4カ月連続となった。生産予測調査は1月、2月とも上昇を予測しており、基調判断は「総じてみれば、生産は持ち直しの動きがみられる」を据え置いた。

 生産が上昇した業種は全15業種のうち小型自動車、パルプ・紙・紙加工品工業、無期・有機化学工業(ポリエチレン、酢ビモノマー、パラキシレン)、セメント・ガラスなど5業種。汎用・業務用機械工業、輸送機械工業(徐自動車)、電子部品・デバイス工業、プラスチック製品工業など10業種は生産が低下した。
 
 化学工業の生産・出荷指数(除、医薬品)は、生産が前月比▲1.7%の95.7、出荷▲1.8%の94.6だった。在庫は▲0.5%の109.5、在庫率▲0.1%上昇の117.0だった。生産指数の前年割れは10月以来3カ月連続。