2022年02月18日
三菱ケミ・ガス化の「グリーン水素開発」NEDOが採択
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ケミカル、三菱ガス化学、人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)の3者は18日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「グリーンイノベーション基金事業/CO2 等を用いたプラスチック原料製造技術開発」の研究開発項目4「アルコール類からの化学品製造技術の開発」に提案していた「人工光合成型化学原料製造事業化開発」事業が採択されたと発表した。

 同事業は、カーボンニュートラル実現のため、従来の石油資源からの原料転換をはかり、CO2を用いたプラスチック製造技術開発を推進するというもので、これによって産業構造や社会経済を変革し「経済と環境の好循環」実現に貢献する。

(1)「グリーン水素(人工光合成)等からの化学原料製造技術の開発・実証」
(2)「CO2からの基礎化学品製造技術の開発・実証」の 2 つのサブテーマを実施する。

具体的には、
(1)において、ARPChem を中心に光触媒技術により太陽光を用いた安価な水素製造システムを開発し、商用レベルの製造コストでグリーン水素を製造する技術の確立を目指す。
(2)では CO2 と水素を原料として、高効率にメタノールを製造し、これを原料としてオレフィンを製造する技術の確立を目指す 。

なお、メタノール製造プロセスは、膜型反応分離プロセスの開発を三菱ケミカルと三菱瓦斯化学が共同で、オレフィン製造プロセスに関しては、革新的 MTO 触媒プロセスの開発を三菱ケミカルがそれぞれ担う。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1645170282.pdf


<用語の解説>
◆グリーンイノベーション基金
https://www.nedo.go.jp/activities/green-innovation.html