2022年02月21日
日本ゼオンの循環型技術、NEDO「グリーン」採択
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日本ゼオン

 日本ゼオンと横浜ゴムの両社は21日、両社が計画する 「炭素資源循環型の合成ゴム基幹化学品製造技術の開発」実証事業が、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」として採択されたと発表した。

 同実証事業で両社は、使用済タイヤやバイオマスなどの再生可能炭素資源から、炭素資源循環型の合成ゴム基幹化学品であるブタジエン、イソプレンを高い収率で製造する、2つの高度技術を確立する。2030 年代の社会実装化を目指す。タイヤ・ゴム産業における資源循環性の向上、カーボンニュートラル化に貢献していく方針だ。

<本実証事業で実施する研究>

■ エタノールからの高効率ブタジエン合成
▽ 提案企業: 日本ゼオン、横浜ゴム
▽ 再委託・共同実施先: 産業技術総合研究所
▽ 概要: 使用済タイヤや植物原料由来などのエタノールをブタジエンへ高効率に変換する技術を開発。2030年までにパイロット設備による社会実装化技術を確立し、2034年事業化を目指す。

■ 植物資源からのブタジエン、イソプレン製造
▽ 提案企業: 日本ゼオン、横浜ゴム
▽ 再委託・共同実施先: 東京工業大学、 理化学研究所
▽ 概要: ゴム・タイヤリサイクル循環における合成ゴム基幹化学品を補完するため、植物原料からブタジエンとイソプレンを直接生産するバイオ技術を開発。2035年事業化を目指す。

ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1645419136.pdf