2022年03月11日
長崎大、光反応で遺伝子の小さな「しるし」検出
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:文部科学省

 これまで遺伝子の本体である「二重鎖DNA」のメチル化修飾を光で検出することは困難だった。
 遺伝子(DNA)がメチル化修飾されると、その遺伝子の働きは抑制される。遺伝子に施されるこの小さな「しるし」は、発生や分化、がん化の過程にも関与する重要なマーカーの1つとして非常に注目されている。

 長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)の山吉麻子教授らは10日、遺伝子に施されるメチル化修飾を光で検出する新しい技術を開発したと発表した。

 光に反応する光架橋性プローブと人工核酸シャペロンとを組み合わせて使用することで、知りたい配列の二重鎖DNAに含まれるメチル化修飾の検出に成功した。

 同研究成果は、3月9日に米国の国際学術誌「ACS Biomaterials Science & Engneering」オンライン版で公開された。
 
ニュースリリース参照
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20220310/index.html