2022年03月23日
富士フィルム、国内最大 1200億円ソーシャルボンド
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルムホールディングス

 富士フイルムホールディングスは23日、アンメットメディカルニーズへの対応や医療アクセス向上に資するバイオ CDMO事業に必要な資金を調達するため、最大1,200億円のソーシャルボンド(社会貢献債)をすると発表した。国内社債市場では最大規模となる見込みとしている。

 同社は、2030年度を最終年とする CSR 計画(Sustainable Value Plan 2030)の中で、「健康」を重点分野のつに掲げ、ヘルスケアにおける予防・診断・治療すべての領域で、最先端の製品・サービスをグローバルに提供し、医療格差をの是正や、健康的な社会づくりを目指してきた。

 バイオ CDMO 事業では、抗体医薬品のみならず最先端医療分野の遺伝子治療薬や細胞治療薬などのプロセス開発受託・製造受託用の設備増強など積極的な投資を行い、バイオ医薬品の需要拡大に応えてきた。新型コロナウイルス感染拡大抑止への取り組みでは、COVID-19 ワクチン候補原薬の製造受託要請に迅速に応えるなど、流行終息に向けて尽力してきた。こうした社会が直面する課題解決に向けた取り組みに充当する資金を調達するために、今回ソーシャルボンドの発行を決めた。

 富士フイルムは抗体医薬品やタンパク製剤、遺伝子治療薬、ワクチンなどあらゆる種類のバイオ医薬品の生産プロセスの開発受託、少量生産から大量生産、原薬から製剤・包装までの製造受託に対応できる強みを生かして、高品質なバイオ医薬品の安定供給を通じて顧客である製薬企業をサポートし、アンメットメディカルニーズへの対応や医療アクセス向上などの社会課題の解決に貢献していく方針だ。


国内最大規模となる1,200億円のソーシャルボンド発行のお知らせ
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1647996028.pdf

Fujifilm to issue a 120 billion yen social bond offering in Japan
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file4_1647996028.pdf